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操縦する上で編集

速度と高度による特性編集

 フライトエンベロープ(飛行包絡線)とは航空機の安定性評価に基づいて、航空機の速度および高度における荷重の余剰エネルギー範囲を示したものです。この範囲を逸脱すると操縦不能または故障・破壊につながる可能性があります。

 このゲームでは、巡航形態・フラップ下げ・脚下げ・ダーティ形態ごとに速度超過をアラート表示します。そのまま超過しつづけると装置の故障・破壊につながります。航空機の速度があまりに速いと、操舵は重くなり効きは鈍くなります。速度超過の状態で急激な引き起こしを行うとフラッタが起こり、翼付け根など構造的に弱い部位から破壊されます。

 逆に速度を減じて行けばそれぞれの形態ごとに失速警報が鳴り、そのまま減じつづければ失速します。ゲーム上の失速は、錐もみに見られる翼端失速および完全失速であるフラットスピンなどがシミュレートされています。また、速度が遅いときには操舵は重く効きは鈍り、急激な操作によって簡単に失速してしまいます。

 この点を踏まえると、速度があまりに速すぎる又は遅すぎる場合には極端な飛行特性が現れることが分かります。そして、その内側の範囲に広い余剰パワーがあるのです。このゲームにおいてターンアラウンドの計測が諸元に並んでいますが、それが評価されるのはこの速度域にあたります。

航空諸元について編集

航空機諸元の見方編集

まずはグラマンF6F-3 ヘルキャットの諸元を見てください。

 格納庫を確認すると、各航空機の情報が閲覧できます。例としてグラマンF6F-3 ヘルキャットを参考にします。航空機を選択すると、はじめに対象の航空機CGモデルが背景に登場し、左に航空機名と武装、右に諸元が表示されます。ここで諸元に注目します。

 上から必要ランク、最高速度、最高高度、ターンアラウンドタイム、上昇速度、航続距離、離陸滑走距離と並びます。必要ランクとは、選択した航空機が利用可能になるランクです。必要ランクに到達すると、WPを消費して航空機を購入でき、購入後に利用可能になります。

 ここからが本題ですが、まずは最高速度を見てください。表示された値は「371mph」となっています(ここでは便宜上、単位の設定をmi/hとします)。さて、この最高速度とはどういった数字なのでしょうか。正確な答えですと、①混合比リッチで②WEPを使用し③減速ギアが作動した④高度18,700ftでの⑤真対気速度(TAS)の値です。ここで重要なのは④と⑤になります。

 このゲームではIASの表示しかありません。高度18,700ftのTASで371mphは、IASでおよそ273mphにあたります。(※詳しくは対気速度)格納庫で表示された諸元の数値はIASだと思われたでしょうし、高度がどのあたりなのかなど考えもしなかったでしょう。諸元というのは性能評価テストを経て記録されたものですので、当然評価された数値で記述されます。

 それでは最高高度はどうでしょう。これは実用上昇限度(service ceiling)と呼ばれるもので、30m/分(100ft/分)の上昇率が確立できる最高高度を指す値になります。これは高度におけるエンジン余剰推力の上昇限界なるもので、実は実用的なものではありません(ひどく時間がかかるため)。そこで一般的には運用限界高度(上昇率300ft/分)が別に評価されています。F6F-3の場合ですと23,200ft(7,071m)になります。こちらの値はゲーム上で表記はありません。

 次にターンアラウンドタイムですが、これは海面高度における最大Gで旋回半径が最小となるときの一周に要する時間です。これについては後段のフライトエンベロープで解説します。そして上昇速度とは海面高度における最大の上昇率の値です。航続距離は高度12,000ftでTAS200mphのときの最大航続距離です。離陸滑走距離はそのままの意味です。

フライトエンベロープを読む編集

F6F Flight Envelope.svg

 初めてこのダイアグラムを目にする方は意味が分からないでしょう。これはF6Fヘルキャットのフライトエンベロープになります。まず前段で説明したターンアラウンドタイムは一周27.9秒でした。これをフライトエンベロープで見ると250mphで2.7Gかけて高度および速度を保ちながら旋回を維持し続けられる値であることが分かります。このダイアグラムは海面高度におけるミリタリーパワー(ゲーム上でスロットル位置が100%)で燃料搭載量が25%のF6Fで評価されています。

 ダイアグラムの赤い線が航空機の特性を示しており、その背後の薄い点線は左から右へ下がっている曲線が荷重(G)を、左から右へ上がっている直線が旋回半径(r)を表しています。赤い枠線の頂点を見ましょう。238mphで6G(最大制限荷重)をかけたとき最小旋回半径が約610ftで旋回できることが分ります。6Gでなぜ終わっているかというと、これがF6Fの荷重制限だからです。また赤い枠線の右側が318mphで直線的になっていますが、これは海面高度における最高速度だからです。中心の赤い曲線は、速度と高度を保持して旋回を維持し続けられる値を線で引いており、この最左端の点は前述の状態を維持可能であり最小の旋回半径となる速度が153mphであることを表しています。

 このようにフライトエンベロープから様々な性能および制限を確認できます。では、この制限範囲外ではどのような飛行特性になるのでしょうか。まず、速度の遅い左側の赤枠よりさらに遅いと揚力が得られず失速します。200mphで5Gがかかる操縦を行えば加速失速します。0Gであっても79mphより速度が減じると失速することも分かります。エンベロープの上端は荷重制限6Gまでであり、この値を超えるGを加えると故障・破壊につながります。エンベロープ右端は最高速度を表しており、この速度を超えると著しく飛行性能が低下します。

持続的または瞬発的性能編集

 第一要素の持続可能な旋回性能や第二要素の上昇率を維持する性能を「持続的パフォーマンス」といいます。航空機をある一定の条件で保持し続けられる性能が重要であることが分かったと思います。また、旋回や上昇を開始するときの速度および高度における最大荷重などは「瞬発的パフォーマンス」といいます。最小旋回半径を得たいとき、またループやロールで最大のパフォーマンスを発揮する荷重(G)の指標となります。必要以上の荷重をかければ、高度または速度、もしくは両方のエネルギーを急激に消費することになり、また加速的な兆候が発生する場合があります。

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